概要
大腿神経は腰神経叢の最大枝であり、 大腿前面の運動機能と下肢内側の感覚を担う重要な神経である。 特に膝関節伸展に不可欠で、 障害時には歩行障害や階段昇降困難を生じる。
構成
- L2
- L3
- L4
走行
大腿神経は腰神経叢から起こり、 大腰筋と腸骨筋の間を下行する。
その後、鼠径靭帯の下を通過し、 大腿三角から大腿前面へ分布する。
遠位では伏在神経を分岐し、 下腿内側の感覚を支配する。
主な枝
- 筋枝
- 前皮神経枝
- 伏在神経
支配筋
支配領域(感覚)
- 大腿前面
- 下腿内側(伏在神経)
機能
臨床的ポイント
- 膝蓋腱反射低下・消失
- 大腿神経麻痺(骨盤手術後など)
- 歩行困難
- 伏在神経領域の感覚障害
関連する筋
関連する血管
東洋医学的観点
大腿神経の走行および症状は、 東洋医学における足の陽明胃経および 足の太陰脾経と関連する。
関連経絡・経穴
臨床では伏兎(ST32)、足三里(ST36)、 血海(SP10)などが 大腿神経障害に応用される。
まとめ
大腿神経は下肢前面機能の中核を担い、
特に膝関節伸展に不可欠である。
膝蓋腱反射の評価は大腿神経機能評価の基本となる。





