股関節 外旋筋群のまとめ

股関節の外旋筋群は、主に骨盤後面から大腿骨大転子付近へ付着する深層筋で、歩行・姿勢保持・骨盤安定性に重要な役割を担う。特に静的安定性が強く、立位・歩行時に股関節を安定させる働きを持つ。


【構成筋】


【起始・停止】


【作用】

  • 股関節外旋(全ての筋)
  • 股関節の安定(特に立脚時)
  • 梨状筋股関節屈曲60°以上で内旋に関与
  • 歩行時、骨盤の前額・水平面安定に寄与

【神経支配】


【触診ポイント】


【臨床・機能的特徴】

  • 過緊張 → 坐骨神経痛様症状、股関節可動域制限
  • 弱化 → 立脚時に股関節内旋・膝内反(ニーイン)、ランニング障害
  • 股関節屈曲位での外旋筋の短縮は、腰椎前弯増強・仙腸関節痛につながる
  • 梨状筋症候群は坐骨神経の圧迫原因として有名

【関連する筋連鎖】


【東洋医学的関連】

  • 股関節・殿部は膀胱経胆経の通過部位
  • 坐骨神経痛は経絡上「経筋病」として扱う
  • 殿部の硬結は下肢冷え・歩行困難と関連(足の太陽膀胱経)
  • 胆経の失調は股関節外側痛・歩行障害に影響

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