仙骨神経叢(Sacral plexus)まとめ

概要

仙骨神経叢はL4〜S4の脊髄神経前枝によって形成され、 主に下肢遠位部、殿部、骨盤内臓の運動および感覚を支配する。 歩行、姿勢制御、排尿・排便機能にも深く関与する重要な神経叢である。


構成

  • L4(腰仙骨幹)
  • L5
  • S1
  • S2
  • S3
  • S4

位置関係

仙骨神経叢は梨状筋の前面、 骨盤内側壁に位置し、 その枝は大坐骨孔を通って殿部および下肢へ向かう。


主な枝

  • 坐骨神経(L4–S3)
  • 上殿神経(L4–S1)
  • 下殿神経(L5–S2)
  • 後大腿皮神経(S1–S3)
  • 陰部神経(S2–S4)

支配領域

  • 殿筋群
  • 大腿後面
  • 下腿・足部筋群
  • 会陰部・外陰部感覚

機能

  • 股関節伸展・外転
  • 膝関節屈曲
  • 足関節・足趾運動
  • 排尿・排便の随意制御

臨床的ポイント

  • 坐骨神経痛
  • 梨状筋症候群
  • 下垂足
  • 会陰部知覚障害・排泄障害

関連する血管

  • 上殿動脈
  • 下殿動脈
  • 内陰部動脈

東洋医学的観点

仙骨神経叢が関与する殿部・下肢後面・骨盤内は、 東洋医学ではおよび膀胱との関連が深い。 坐骨神経痛や排泄障害は、 腎虚寒湿・瘀血として捉えられることが多い。


関連経絡・経穴

臨床では環跳(GB30)秩辺(BL54)承扶(BL36)委中(BL40)などが 坐骨神経痛や下肢後面症状に用いられる。


まとめ

仙骨神経叢は下肢遠位、殿部、骨盤内機能を統合的に支配する神経叢である。 解剖学的構造と、 東洋医学的な腎・膀胱・寒湿の視点を併せ持つことで、 坐骨神経痛や骨盤症状への理解がより深まる。

0 件のコメント:

コメントを投稿