坐骨神経(Sciatic nerve)まとめ

概要

坐骨神経は仙骨神経叢最大の神経であり、 L4〜S3の神経根から構成される。 殿部から下肢後面を走行し、 下腿・足部までの運動および感覚を広く支配する。


構成

  • L4
  • L5
  • S1
  • S2
  • S3

走行

坐骨神経は梨状筋下孔から骨盤外へ出て、 大転子と坐骨結節の間を通過する。 その後、大腿後面を下行し、 通常は膝窩付近で 脛骨神経総腓骨神経に分岐する。


主な枝


支配筋


支配領域(感覚)

  • 下腿後面
  • 足底・足背(分岐後)

機能


臨床的ポイント

  • 坐骨神経痛
  • 梨状筋症候群
  • 腰椎椎間板ヘルニアとの関連
  • 下垂足(総腓骨神経障害時)

関連する血管

  • 下殿動脈
  • 穿通枝(深大腿動脈)

東洋医学的観点

坐骨神経が走行する殿部〜下肢後面は、 東洋医学では足の太陽膀胱経の走行とほぼ一致する。 坐骨神経痛は、 寒湿痺瘀血、 または腎虚として捉えられることが多い。

  • 冷えで悪化する痛み:寒湿
  • 刺すような痛み:瘀血
  • 慢性化・脱力:腎虚

関連経絡・経穴

臨床では環跳(GB30)承扶(BL36)殷門(BL37)委中(BL40)崑崙(BL60)などが 坐骨神経痛の治療に頻用される。


まとめ

坐骨神経は下肢後面の運動・感覚を統合する最大の末梢神経である。 解剖学的走行を正確に把握し、 東洋医学的な経絡・寒湿・腎虚の視点を加えることで、 坐骨神経痛への理解と治療戦略がより明確になる。

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