概要
脛骨神経は坐骨神経の終枝の一つであり、 L4〜S3の神経根から構成される。 下腿後面から足底へ走行し、 足関節底屈・足趾屈曲および 足底感覚を担う重要な神経である。
構成
- L4
- L5
- S1
- S2
- S3
走行
脛骨神経は膝窩部で坐骨神経から分岐し、 膝窩動脈・静脈と伴走しながら下腿後面を下行する。
下腿ではヒラメ筋の深層を通過し、 内果後方(足根管)を通って足底へ入り、 内側足底神経および外側足底神経に分岐する。
主な枝
- 腓腹神経(交通枝)
- 踵枝
- 内側足底神経
- 外側足底神経
支配筋
支配領域(感覚)
- 踵部
- 足底全体
機能
- 足関節底屈
- 足趾屈曲
- 立位・歩行時の推進力
臨床的ポイント
- 足根管症候群(内果後方での絞扼)
- 足底のしびれ・疼痛
- つま先立ち困難
- アキレス腱反射低下
関連する血管
東洋医学的観点
脛骨神経が走行する下腿後面〜足底は、 東洋医学では足の太陽膀胱経および 足の少陰腎経と深く関係する。 足底痛や脱力は、 腎虚や寒湿の影響として捉えられることが多い。
関連経絡・経穴
臨床では委中(BL40)、承山(BL57)、 太谿(KI3)、湧泉(KI1)、 太白(SP3)などが 足底痛・歩行障害の改善に用いられる。
まとめ
脛骨神経は下腿後面から足底機能を統合する重要な神経であり、 歩行や姿勢保持に不可欠である。 解剖学的走行の理解と、 東洋医学的な腎・膀胱・寒湿の視点を組み合わせることで、 足底症状や歩行障害への対応がより明確になる。

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