下殿神経(Inferior gluteal nerve)まとめ

概要

下殿神経は仙骨神経叢から分岐し、 大殿筋の主要な運動神経として機能する。 股関節伸展および体幹直立の維持に不可欠で、 障害時には立ち上がりや階段昇降が困難となる。


構成

  • L5
  • S1
  • S2

走行

下殿神経は仙骨神経叢から起こり、 梨状筋の下方を通過して骨盤外へ出る。

その後、大殿筋の深層を走行し、 筋全体に分布する。


主な枝


支配筋


支配領域(感覚)

  • なし(運動神経)

機能

  • 股関節伸展
  • 体幹直立の保持
  • 階段昇降・立ち上がり動作

臨床的ポイント

  • 大殿筋麻痺
  • 立ち上がり動作困難
  • 階段昇降障害
  • 前傾姿勢歩行

関連する筋


関連する血管

  • 下殿動脈

東洋医学的観点

下殿神経の走行および症状は、 東洋医学における足の太陽膀胱経と 関連が深い。


関連経絡・経穴

臨床では承扶(BL36)殷門(BL37)委中(BL40)などが 下殿神経関連症状に応用される。


まとめ

下殿神経は下肢後面運動の起点となる神経であり、 大殿筋を介して立位・歩行・階段動作を支える。 高齢者や術後患者では特に重要な評価対象である。

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