上殿神経(Superior gluteal nerve)まとめ



概要

上殿神経は仙骨神経叢から分岐し、 股関節外転および骨盤安定に重要な役割を持つ神経である。 特に中殿筋小殿筋を支配し、 障害時にはトレンデレンブルグ徴候を呈する。


構成

  • L4
  • L5
  • S1

走行

上殿神経は仙骨神経叢から起こり、 梨状筋の上方を通過して骨盤外へ出る。

その後、上殿動脈と伴走しながら 中殿筋小殿筋大腿筋膜張筋へ分布する。


主な枝


支配筋


支配領域(感覚)

  • なし(運動神経)

機能

  • 股関節外転
  • 歩行時の骨盤水平維持
  • 片脚立位安定

臨床的ポイント

  • トレンデレンブルグ徴候
  • 歩行時の骨盤傾斜
  • 中殿筋筋力低下
  • 股関節外転力低下

関連する筋


関連する血管

  • 上殿動脈

東洋医学的観点

上殿神経の走行および症状は、 東洋医学における足の少陽胆経と関連が深い。

  • 殿部外側痛:胆経の気滞・瘀血
  • 股関節外転力低下:肝胆失調
  • 歩行不安定:腎虚

関連経絡・経穴

臨床では環跳(GB30)風市(GB31)陽陵泉(GB34)などが 上殿神経関連症状に応用される。


まとめ

上殿神経は歩行時の骨盤安定を担う重要な運動神経であり、 障害時にはトレンデレンブルグ徴候という典型的所見を示す。股関節機能評価において必ず確認すべき神経である。


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