■ 概要
梨状筋症候群は、殿部にある梨状筋によって坐骨神経が圧迫・刺激されることで、 殿部痛や下肢への放散痛(坐骨神経痛様症状)を呈する末梢神経絞扼性疾患である。
- 殿部痛
- 下肢後面への放散痛
- しびれ・違和感
- 長時間座位で悪化
■ 解剖
● 梨状筋
- 起始:仙骨前面
- 停止:大腿骨大転子
- 作用:股関節外旋・外転(屈曲位)
● 坐骨神経との関係
- 梨状筋の下方を通過するのが一般的
- 筋内や上方を通過する変異もある
※ 解剖学的変異が発症に関与する場合あり
■ 病態
● 発生機序
- 梨状筋の過緊張・短縮
- 長時間の座位
- 股関節の使いすぎ(ランニングなど)
- 外傷・姿勢不良
● 本質
- 筋による坐骨神経の絞扼
※ 椎間板ではなく「筋」が原因
■ 症状の特徴
- 殿部深部の痛み
- 坐骨神経走行に沿った放散痛
- 座ると悪化・歩行で軽快することもある
- 腰痛は軽度またはなし
※ 腰椎由来との重要な鑑別ポイント
■ 理学検査
● FAIRテスト
股関節屈曲・内転・内旋で疼痛誘発。
● パトリックテスト(FABER)
殿部痛の再現を確認。
● 圧痛検査
梨状筋部(仙骨外側〜大転子間)の圧痛を確認。
● SLRテスト
軽度陽性または陰性のことが多い(ヘルニアとの鑑別)。
■ 関連する筋肉
● 外旋六筋
● 殿筋群
殿部深層筋の緊張が関与する。
■ 鍼灸治療
● 殿部局所
● 坐骨神経ライン
● 阿是穴
- 梨状筋上の圧痛点
■ 遠隔穴
■ 経絡的理解
坐骨神経の走行と膀胱経が一致する。

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