■ 概要
坐骨神経痛は、坐骨神経の走行に沿って生じる疼痛やしびれなどの症状を指す総称であり、 特定の疾患名ではなく「症状概念」である。 原因となる疾患により、症状の性質や出現様式が異なる。
- 殿部〜下肢後面の放散痛
- しびれ・感覚異常
- 筋力低下(重症例)
- 動作に伴う症状変化
■ 解剖
● 坐骨神経
- 起始:腰神経叢(L4〜S3)
- 走行:殿部 → 大腿後面 → 下腿 → 足部
- 人体最大の末梢神経
※ 長い走行のため、様々な部位で障害を受ける
■ 病態
● 本質
- 神経の圧迫・刺激・炎症
● 原因分類(重要)
① 中枢(脊椎由来)
② 末梢(筋・軟部組織)
③ その他
- 腫瘍・外傷など(まれ)
■ 症状の特徴
- 殿部から下肢後面への放散痛
- 電撃痛・灼熱感
- しびれ・感覚異常
- 姿勢や動作で変化
※ 神経走行に一致するのが特徴
■ 症状のパターン(鑑別の軸)
● 前屈で悪化
● 伸展で悪化・前屈で軽快
● 座ると悪化・殿部圧痛あり
■ 理学検査
下肢挙上で坐骨神経痛を誘発。
神経根障害の評価。
● ブラガードテスト
SLR後の足関節背屈で疼痛増強。
● FAIRテスト
梨状筋症候群の評価。
● 間欠性跛行の確認
脊柱管狭窄症の評価。
■ 関連する筋肉
● 殿部
● 下肢後面
筋緊張が神経症状に影響する。
■ 鍼灸治療
● 殿部
● 大腿後面
● 下腿
● 阿是穴
- 圧痛点・放散痛再現部位
■ 遠隔穴
■ 経絡的理解
坐骨神経の走行は膀胱経と強く一致する。
■ 鍼灸的ポイント
- 原因疾患の見極めが最重要
- 神経圧迫の軽減
- 筋緊張の緩和
- 血流改善と神経滑走の促進
■ 鑑別ポイント(まとめ)
■ まとめ
- 坐骨神経に沿った痛み・しびれの総称
- 疾患名ではなく症状概念
- 原因により治療方針が異なる
- 鑑別が臨床で最も重要

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