下腿三頭筋は下腿後面に位置し、身体の“第二の心臓”とも呼ばれるほど重要な筋群です。歩行・走行・跳躍など下肢支持機能の中心的役割を担います。
1. 構成筋
- 腓腹筋(Gastrocnemius) — 二関節筋
- ヒラメ筋(Soleus) — 単関節筋
- 足底筋(Plantaris) — 小筋(機能は腓腹筋に類似、存在しない人もいる)
2. 起始
3. 停止
- アキレス腱を介して踵骨隆起へ停止
4. 支配神経
- 脛骨神経(S1–S2)
5. 作用
6. ランドマーク・触診ポイント
7. トリガーポイント(関連痛)
- ふくらはぎ後面全体の痛み・重だるさ
- アキレス腱周囲の痛み
- 足底筋由来の痛みは膝窩部に放散することも
- こむら返り(筋痙攣)の主原因となりやすい
8. 東洋医学的関連(経絡・経穴)
考えられる証
9. 日常動作・臨床でのポイント
- 歩行・走行・ジャンプの推進力の中心
- 腓腹筋短縮は膝伸展制限や反り腰に関連
- ヒラメ筋の柔軟性低下はアキレス腱障害のリスク増大
- 立ちっぱなしの疲労でヒラメ筋が硬くなりやすい
10. ストレッチとエクササイズ例
ストレッチ
- 壁押しストレッチ(膝伸展:腓腹筋)
- 膝軽度屈曲ストレッチ(ヒラメ筋)
- 段差ストレッチ(アキレス腱伸張)
エクササイズ
- カーフレイズ(立位:腓腹筋強化)
- シーテッドカーフレイズ(ヒラメ筋強化)
- ジャンプ系トレーニング(爆発的底屈)

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