舌骨上筋群は、舌骨の上方に位置し、舌骨を引き上げることで嚥下動作や発声、舌・顎の機能をサポートする重要な筋群です。顎・舌骨・喉頭の連動に深く関与し、口腔機能や咀嚼にも影響を与えます。
【構成筋】
【起始・停止】
- 顎二腹筋:起始=乳様突起・下顎骨内側(中間腱あり)/ 停止=舌骨体
- 顎舌骨筋:起始=下顎舌骨筋線 / 停止=舌骨体・正中腱
- 茎突舌骨筋:起始=側頭骨茎状突起 / 停止=舌骨体
- オトガイ舌骨筋:起始=下顎骨オトガイ棘 / 停止=舌骨体
【作用】
【神経支配】
【触診ポイント】
顎下部から触知される。開口や嚥下で緊張が変化し、過緊張では顎関節症との関連が疑われる。顎舌骨筋は舌下部の床を構成し、舌の動きと連動する。
【臨床・機能的特徴】
- 顎関節症(TMD)と深く関与
- 舌骨の挙上不全 → 嚥下障害やむせの原因に
- 舌の可動域制限、構音障害に関連
- 顎の開口制限や口腔内の違和感に影響

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