鵞足炎まとめ

■ 概要

鵞足炎は、膝関節内側下部にある鵞足部(縫工筋薄筋半腱様筋の停止部)に炎症が生じ、 膝内側の疼痛や圧痛を呈する疾患である。スポーツや過使用により発症することが多い。

  • 膝内側下部の痛み
  • 圧痛(脛骨内側上部)
  • 運動時痛(特に屈伸・ランニング)
  • 階段昇降時痛

■ 解剖

● 鵞足(pes anserinus)

これら3筋の腱が脛骨内側に集合して付着する部位。

● 鵞足滑液包

鵞足部と脛骨の間に存在し、摩擦を軽減する。

※ この滑液包の炎症が鵞足炎


■ 病態

● 発生機序

  • 過使用(ランニング・ジャンプ)
  • 膝の内反ストレス(O脚)
  • 筋の柔軟性低下
  • フォーム不良

● 特徴

  • 繰り返しの摩擦による炎症
  • スポーツ障害として多い

■ 症状の特徴

  • 膝内側下部(関節裂隙よりやや下)の痛み
  • 圧痛が明確
  • 運動時に増悪
  • 安静で軽快

※ 「関節裂隙より下」が重要な鑑別ポイント


■ 理学検査

● 圧痛検査(最重要)

脛骨内側上部(鵞足部)の圧痛を確認。

● 抵抗運動テスト

膝屈曲・内旋に抵抗をかけると疼痛が誘発される。

● ストレッチテスト

ハムストリングスや内転筋の伸張で疼痛確認。


■ 関連する筋肉

● 鵞足構成筋

● 周囲筋

筋の柔軟性低下と過緊張が関与する。


■ 鍼灸治療

● 局所

● 大腿内側

● 下腿


■ 遠隔穴


■ 経絡的理解

内側膝痛は脾経・肝経の影響が大きい。


■ 鍼灸的ポイント

  • 局所の炎症軽減
  • 内側筋群の緊張緩和
  • 柔軟性改善(特にハムストリングス
  • 運動フォームの修正

■ 鑑別ポイント

  • 変形性膝関節症:関節裂隙部の痛み・高齢者
  • 内側側副靱帯損傷:外反ストレスで疼痛
  • 半月板損傷:ロッキング・クリック
  • 鵞足炎:関節裂隙より下の圧痛

■ まとめ

  • 鵞足部の滑液包炎が本質
  • 膝内側下部の局所痛が特徴
  • 過使用によるスポーツ障害
  • 筋柔軟性とアライメントが重要

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