腰椎分離症まとめ

■ 概要

腰椎分離症は、腰椎の椎弓(特に峡部:pars interarticularis)が疲労骨折を起こし、 椎体と後方要素が分離することで腰痛を生じる疾患である。 主に成長期のスポーツ活動に伴い発症する。

  • 腰痛(特に運動時)
  • 腰椎伸展で痛み増強
  • 安静で軽快
  • 若年者・スポーツ選手に多い

■ 解剖

● 椎弓峡部(pars interarticularis)

上関節突起と下関節突起の間に位置する部分で、 応力が集中しやすく疲労骨折が起こりやすい。

● 好発部位

  • L5(最も多い)
  • L4

※ 反復する伸展・回旋ストレスが集中する部位


■ 病態

● 発生機序

  • 腰椎の反復伸展(反る動作)
  • 回旋ストレス(ひねり)
  • スポーツ活動(野球・体操など)

● 本質

  • 疲労骨折
  • 骨癒合不全による分離

※ 初期は骨折、進行で分離状態となる


■ 進行と関連疾患

  • 初期:疲労骨折(可逆的)
  • 進行:偽関節形成
  • 後期:腰椎すべり症へ移行することがある

■ 症状の特徴

  • 腰椎伸展で痛み増強
  • 運動時痛
  • 局所的な腰痛(放散痛は少ない)
  • 安静で軽快

※ 神経症状は少ない(ヘルニアとの違い)


■ 理学検査

● ケンプテスト

腰椎伸展・回旋で疼痛誘発。
分離部へのストレスを評価。

● 片脚立位伸展テスト(Storkテスト)

片脚立位で腰椎を伸展させる。
患側で疼痛が出れば陽性。

● 圧痛検査

腰椎棘突起周囲や傍脊柱筋の圧痛を確認。


■ 関連する筋肉

● 腰部

● 股関節周囲

体幹の安定性低下と筋バランスの乱れが関与する。


■ 鍼灸治療

● 腰部局所

● 殿部

● 体幹安定

● 阿是穴

  • 圧痛点・筋緊張部位

■ 遠隔穴


■ 経絡的理解

成長期の骨障害は腎との関連が深い。


■ 鍼灸的ポイント

  • 急性期は安静優先
  • 伸展ストレスを避ける
  • 体幹安定性の改善が重要
  • スポーツ復帰は段階的に行う

■ 鑑別ポイント


■ まとめ

  • 椎弓峡部の疲労骨折が本質
  • 若年スポーツ選手に多い
  • 伸展動作で疼痛増強
  • 進行するとすべり症へ移行する

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