概要
有鈎骨は手根骨の遠位列・尺側に位置する骨で、掌側に突出する「有鈎骨鈎(hook of hamate)」が特徴です。この鈎は手根管およびギヨン管の形成に関わり、尺骨神経・尺骨動脈の走行と深く関係します。手の尺側支持や把握動作に重要な役割を担います。
ランドマーク
付着する筋(起始・停止)
構成する関節
- 有鈎骨-有頭骨関節
- 有鈎骨-三角骨関節
- 有鈎骨-第四中手骨関節
- 有鈎骨-第五中手骨関節
関連する靭帯
- 掌側手根間靭帯
- 背側手根間靭帯
- 有鈎骨-第五中手骨靭帯
- 有鈎骨-第四中手骨靭帯
- 有鈎骨-三角骨靭帯
隣接する骨
触診ポイント
- 豆状骨から斜め橈側へ約1cm:有鈎骨鈎が触れやすい。
- 手のひらの中央よりやや尺側:押圧で特徴的な鋭い圧痛が出やすい。
- ギヨン管付近:尺骨神経の走行と関連し、しびれの鑑別点となる。
- グリップ動作で疼痛が増悪しやすい:特に野球・ゴルフにおける有鈎骨鈎骨折が有名。
東洋医学的関連
有鈎骨は手の尺側に位置し、以下の経絡との関連が考えられます。
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