概要
深腓骨神経は総腓骨神経の終枝の一つであり、 主に下腿前側筋群の運動と 足背第1趾間の感覚を支配する。 足関節背屈および趾伸展に不可欠な神経である。
構成
- L4
- L5
- S1
走行
深腓骨神経は腓骨頸部付近で総腓骨神経から分岐し、 前脛骨動脈と伴走しながら 下腿前側区画を下行する。
足関節前面を通過した後、足背深部へ入り、 最終的に第1趾間の皮膚に分布する。
主な枝
- 筋枝(下腿前側筋群)
- 関節枝(足関節)
- 足背趾神経(第1趾間)
支配筋
支配領域(感覚)
- 第1趾と第2趾の間(足背)
機能
- 足関節背屈
- 足趾伸展
- 歩行時のクリアランス確保
臨床的ポイント
- 下垂足(背屈不能)
- つま先が引っかかる歩行
- 第1趾間の感覚障害
- 前脛骨区画症候群
関連する血管
東洋医学的観点
深腓骨神経が走行する下腿前面から足背は、 東洋医学では足の陽明胃経と高度に一致する。 足背の痛みや下垂足様症状は、 気血の停滞や筋脈の失調として捉えられる。
関連経絡・経穴
臨床では足三里(ST36)、解谿(ST41)、 衝陽(ST42)などが、 下腿前面症状や足背痛、歩行障害に用いられる。
まとめ
深腓骨神経は下腿前側筋群を支配し、 足関節背屈と足趾伸展を司る重要な神経である。 解剖学的理解に加え、 陽明胃経との関連を踏まえることで、 下垂足や足背症状への臨床的アプローチがより明確となる。

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