むち打ち症(頸椎捻挫)まとめ

■ 概要

むち打ち症(頸椎捻挫)は、交通事故などの外力により頸部が急激に過伸展・過屈曲されることで、 筋・靱帯・関節包などの軟部組織が損傷し、頸部痛や頭痛、めまいなど多彩な症状を呈する外傷性障害である。

  • 頸部痛・運動制限
  • 頭痛・後頭部痛
  • 肩こり・背部痛
  • めまい・耳鳴り・倦怠感(自律神経症状)

■ 発生機序

● 外傷メカニズム

  • 追突事故などによる急激な加速・減速
  • 頸部の過伸展(後方へ反る)
  • 続いて過屈曲(前方へ曲がる)

※ 鞭(むち)のようなしなり運動が由来


■ 病態

● 損傷部位

● 特徴

  • 画像検査で異常が出にくい
  • 機能障害が主体
  • 時間差で症状が出現することがある

■ 分類(参考)

  • 頸椎捻挫型(筋・靱帯損傷)
  • 神経根症状型(しびれ・放散痛)
  • バレー・リュー症候群型(自律神経症状)
  • 脊髄症状型(重症例)

■ 関連する筋肉

● 頸部

● 深部筋

深部安定筋の機能低下と表層筋の過緊張が特徴。


■ 症状の特徴

  • 頸部運動時痛
  • 可動域制限
  • 後頭部痛・頭痛
  • めまい・吐き気
  • 集中力低下・倦怠感

※ 自律神経症状を伴うことがある


■ 理学検査

● 頸部可動域テスト

屈曲・伸展・回旋・側屈の可動域と疼痛を評価。

● 圧痛検査

頸部・肩上部の筋緊張や圧痛点を確認。

● 神経学的検査

しびれや筋力低下がある場合、神経根障害の有無を評価する。

● スパーリングテスト(注意)

急性期は実施を避ける。回復期に神経症状の評価として使用。


■ 鍼灸治療

● 頸部局所

● 肩背部

● 自律神経調整

● 阿是穴

  • 圧痛点・筋緊張部位

■ 遠隔穴


■ 経絡的理解

頸部の外傷は、督脈と膀胱経の影響が大きい。


■ 鍼灸的ポイント

  • 急性期は安静と軽刺激
  • 炎症が落ち着いてから筋緊張緩和
  • 自律神経症状への対応が重要
  • 無理な可動域改善は避ける

■ 鑑別ポイント

  • 頸椎椎間板ヘルニア:強い神経根症状
  • 頸椎症:慢性変性疾患
  • 胸郭出口症候群:姿勢依存の症状
  • むち打ち症:外傷後の機能障害・多彩な症状

■ まとめ

  • 外傷による頸部軟部組織損傷
  • 画像で異常が出にくい機能障害
  • 自律神経症状を伴うことがある
  • 急性期と回復期で治療方針を分ける

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