肩甲背神経(Dorsal scapular nerve)まとめ

概要

肩甲背神経は腕神経叢の神経根から直接分岐する神経であり、 肩甲骨内側の安定化と挙上に関与する。 菱形筋および肩甲挙筋を支配し、 肩甲骨の内転・固定機能に重要な役割を担う。


構成

  • C5

走行

肩甲背神経はC5神経根から直接分岐し、 中斜角筋を貫通して後方へ向かう。

その後、肩甲骨内側縁に沿って下降し、 菱形筋群および肩甲挙筋へ分布する。


主な枝

  • 肩甲挙筋枝
  • 小菱形筋枝
  • 大菱形筋枝

支配筋


支配領域(感覚)

  • なし(運動神経)

機能


臨床的ポイント

  • 肩甲骨内側縁痛
  • 菱形筋筋力低下
  • 肩甲骨外転傾向(軽度翼状肩甲)
  • デスクワーク姿勢との関連

関連する筋


関連する血管


東洋医学的観点

肩甲背神経の走行および症状は、 東洋医学における手の太陽小腸経および 足の太陽膀胱経と関連が深い。

  • 肩甲内側痛:小腸経の気滞
  • 慢性肩背部緊張:膀胱経の瘀血
  • 姿勢不良由来の疼痛:肝血不足

関連経絡・経穴

臨床では天宗(SI11)肩外兪(SI14)附分(BL41)などが 肩甲背神経関連症状に応用される。


まとめ

肩甲背神経は肩甲骨内側安定機構を担う重要な神経であり、 姿勢保持および上肢機能の基盤を形成する。 慢性肩背部痛では評価対象とすべき神経である。

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