足根骨(Tarsal bones)の特徴と筋付着部
骨の名称
- 和名:足根骨(そっこんこつ)
- 英名:Tarsal bones
- ラテン名:Ossa tarsi
分類
- 短骨(短小で立体的な骨)
- 足部の後方に位置し、体重を支え、歩行時の衝撃を分散する役割を持つ。
概要
構成骨とランドマーク
- ① 距骨(Talus)
- 脛骨・腓骨と関節して足関節(距腿関節)を形成。
- 体重を脛骨から踵骨へ伝える。
- 距骨滑車(trochlea tali):脛骨下端と関節する部分。
- 距骨頭(head):舟状骨と関節。
- 距骨頸(neck):距骨体と頭の間で、血行障害が起こりやすい部位。
- ② 踵骨(Calcaneus)
- 足根骨中最大の骨で、足底の最下部に位置。
- 踵骨隆起(calcaneal tuberosity):アキレス腱の付着部。
- 距骨支持突起(sustentaculum tali):距骨を下方から支える突起。
- 距骨・立方骨と関節し、距踵関節・踵立方関節を形成。
- ③ 舟状骨(Navicular)
- 足の内側に位置し、距骨頭と楔状骨群の間にある。
- 舟状骨粗面(tuberosity of navicular):後脛骨筋が停止。
- 縦アーチ形成に重要。
- ④ 立方骨(Cuboid)
- 足の外側にあり、踵骨と第4・第5中足骨をつなぐ。
- 腓骨筋溝(groove for fibularis longus):長腓骨筋腱が通過。
- ⑤ 楔状骨(Cuneiform bones)
構成関節
- 距腿関節(足関節):脛骨・腓骨と距骨の間。
- 距踵関節(subtalar joint):距骨と踵骨の間で、回内・回外運動を担う。
- 距踵舟関節(talocalcaneonavicular joint):足の柔軟な回旋を可能にする。
- 踵立方関節(calcaneocuboid joint):足外側アーチ形成に重要。
- 楔舟関節(cuneonavicular joint):足の内側アーチを支える。
- 楔立方関節(cuneocuboid joint):足根遠位部の安定性に寄与。
筋付着
神経支配(関連筋を通じて)
血管との関係
臨床的意義
- 距骨骨折:血流障害により壊死を起こしやすい(距骨頸骨折)。
- 踵骨骨折:高所からの転落で多発、足底の高さ低下(Böhler角の減少)。
- 舟状骨疲労骨折:ランナーに多く、足内側痛の原因。
- 立方骨症候群:長腓骨筋の牽引で立方骨が微脱臼し、外側足痛を生じる。
- 偏平足:舟状骨下垂や後脛骨筋機能低下が原因。
- 足根管症候群:内果後方で脛骨神経が圧迫される。
触診ポイント
東洋医学的関連
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