概要
肋下神経は第12胸神経(T12)の前枝であり、 最後の胸神経に相当する体性混合神経である。 第12肋骨の下縁を走行し、 腹壁筋および腹壁皮膚を支配する。
構成
- T12(第12胸神経前枝)
走行
第12胸神経は椎間孔を出た後、 交感神経幹と交通枝で連絡する。
その後、第12肋骨の下縁に沿って外側へ走行し、 腹横筋と内腹斜筋の間を前方へ進む。
前方では腹横筋鞘を貫き、 前皮枝として下腹部皮膚へ分布する。
主な枝
- 筋枝(腹壁筋)
- 外側皮枝
- 前皮枝
- 交通枝(交感神経幹)
支配筋
支配領域(感覚)
- 下腹部外側皮膚
- 臀部上外側部(外側皮枝)
機能
- 腹圧維持
- 体幹安定
- 下腹部感覚伝達
臨床的ポイント
- 側腹部痛の原因
- 腹部手術時の神経損傷
- 腰部打撲後の神経障害
- 分節支配の評価(T12レベル)
関連する血管
- 肋下動脈
- 腰動脈
東洋医学的観点
肋下神経の走行は、 足の少陽胆経および足の陽明胃経の 側腹部走行と関連が深い。
関連経絡・経穴
臨床では章門(LR13)、帯脈(GB26)、 天枢(ST25)などが応用される。
まとめ
肋下神経はT12前枝からなる体性混合神経であり、 腹壁筋支配と下腹部感覚に関与する。 胸神経と腰神経の移行部に位置し、 腹壁機能の理解に重要な神経である。

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