長胸神経(Long thoracic nerve)まとめ

概要

長胸神経は腕神経叢の神経根から直接分岐する運動神経であり、 前鋸筋を支配する唯一の神経である。 肩甲骨の前方固定および上方回旋に重要で、 障害時には特徴的な翼状肩甲を呈する。


構成

  • C5
  • C6
  • C7

走行

長胸神経はC5〜C7神経根から直接分岐し、 中斜角筋の後方を通過する。

その後、胸壁外側を下降し、 前鋸筋の表層に沿って走行しながら 各筋束へ分布する。


主な枝


支配筋


支配領域(感覚)

  • なし(運動神経)

機能


臨床的ポイント

  • 翼状肩甲
  • 壁押しテスト陽性
  • 乳癌手術後の神経損傷
  • 上肢挙上困難

関連する筋


関連する血管

  • 外側胸動脈

東洋医学的観点

長胸神経の走行および症状は、 東洋医学における足の少陽胆経および 手の太陰肺経と関連がみられる。


関連経絡・経穴

臨床では淵腋(GB22)期門(LR14)中府(LU1)などが 長胸神経関連症状に応用される。


まとめ

長胸神経は前鋸筋を支配し、 肩甲骨安定機構の中核を担う神経である。 障害時には翼状肩甲という典型的所見を呈し、 上肢挙上機能に大きく影響する。

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