第三後頭神経(Third occipital nerve)まとめ

"Image courtesy of Visible Body"(画像提供:Visible Body)

概要

第三後頭神経は第3頸神経(C3)後枝の内側枝であり、 主に後頭下部から後頭部下方の皮膚感覚を支配する。 臨床的にはC2/3椎間関節性頭痛との関連が深い神経である。


構成

  • C3

走行

第三後頭神経は第3頸椎レベルで脊髄神経後枝から分岐し、 C2/3椎間関節の後方を走行する。

その後、頭半棘筋を貫通し、 後頭部下方の皮下に出現して分布する。


主な枝

  • 後頭下部皮枝

支配領域(感覚)

  • 後頭部下方(後頭結節より下)
  • 上位頸部後面

機能

  • 後頭部下方および上位頸部の皮膚感覚

臨床的ポイント

  • C2/3椎間関節性頭痛
  • 頸部回旋・伸展で誘発される後頭部痛
  • 後頭結節下の圧痛点
  • 大後頭神経痛との鑑別が重要

関連する筋


関連する関節


関連する血管


東洋医学的観点

第三後頭神経の分布領域は、 東洋医学における足の太陽膀胱経および 督脈の上部走行と一致する。 椎間関節由来の頭痛は、 督脈の阻滞瘀血として捉えられることが多い。

  • 鋭い局所痛:瘀血
  • 可動域制限を伴う痛み:寒湿
  • 慢性化:腎虚・督脈虚弱

関連経絡・経穴

臨床では大杼(BL11)天柱(BL10)風府(GV16)百会(GV20)などが 後頭部下方痛や頸椎由来頭痛に用いられる。


まとめ

第三後頭神経はC3由来の感覚神経で、 後頭部下方と上位頸部の知覚を担う。 特にC2/3椎間関節性頭痛との関連を理解し、 解剖学的構造と膀胱経・督脈の視点を統合することが、 後頭部痛の精密な評価と治療につながる。

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