概要
鎖骨上神経は頸神経叢の皮枝であり、 主にC3・C4から構成される感覚神経群である。 鎖骨部から肩前面、上胸部の皮膚感覚を支配し、 鎖骨骨折や肩手術後の知覚障害と関連が深い。
構成
- C3
- C4
走行
鎖骨上神経は胸鎖乳突筋後縁で頸神経叢から出現し、 下方へ走行して鎖骨上部で 内側・中間・外側鎖骨上神経に分岐する。
各枝は鎖骨を越えて前胸部および肩前面へ分布する。
主な枝
- 内側鎖骨上神経
- 中間鎖骨上神経
- 外側鎖骨上神経
支配領域(感覚)
- 鎖骨上部
- 肩前面
- 上胸部(第2肋骨付近まで)
機能
- 鎖骨部・肩前面・上胸部の皮膚感覚
臨床的ポイント
- 鎖骨骨折後の感覚障害
- 肩手術後のしびれ・疼痛
- 鎖骨周囲の圧痛
- 頸部前傾姿勢による症状誘発
関連する筋
関連する血管
- 鎖骨下動脈
- 外頸静脈
東洋医学的観点
鎖骨上神経の分布領域は、 東洋医学における手の太陰肺経、 手の陽明大腸経および 任脈の上部走行と重なる。 鎖骨周囲の症状は気滞や肺気の失調として解釈される。
関連経絡・経穴
臨床では中府(LU1)、雲門(LU2)、 缺盆(ST12)、天突(CV22)などが 鎖骨部痛や肩前面の不快感に用いられる。
まとめ
鎖骨上神経はC3・C4由来の感覚神経群で、 鎖骨から肩前面、上胸部の知覚を担う。 解剖学的理解と肺経・大腸経・任脈の視点を統合することで、 鎖骨周囲症状や術後疼痛への評価と対応がより明確となる。

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